制作統括責任者 千野 好昭 |
二酸化炭素排出量を減らして、地球温暖化にブレーキをかけよう、という世界的なムーブメントは、我々印刷業界にも容赦なく押し寄せています。この動きに対応して株式会社オムニ企画は、一企業としてどのような協力ができるのか常々考えています。
ひとつに印刷物のWEB化があります。これはデジタルチラシとか、デジタルカタログと言われているもので、ペーパーレス時代に先鞭をつける技術です。
株式会社オムニ企画はいち早くこの技術を導入し、長期間にわたって蓄積してきた印刷データのWEB化に取り組んでいます。その成果は早くもデジタルカタログの分野で花開こうとしています。また、発行済み会報などのバックアップにこの技術を応用されている企業様もあり、ますますその用途は広がっています。
打ち合わせ風景
ただ、綺麗なだけの印刷物。ただ、見やすくレイアウトされた内容。
本当にこれで満足できるのでしょうか?
作り手からすれば、満足の行く作品を作るのは当然の事ですが、往々にして「自分の好き嫌い」だけで判断される方も少なくありません。もちろん、その部分に的を絞って制作をする事は我々にとっては「楽」なのですけれど・・・。
本当にそれがお客様の利益になるのかと考えると違うケースも結構あります。
対象となるユーザー層や商品力、購買意欲につなげる為の印象作り、全て計算と長年の経験で導き出せるノウハウなのです。
我々オムニ企画は担当者様の「納得」だけを獲得する印刷物は作りません。
これは我々のプライドとして企画に現れるでしょう。
デザインは取捨選択作業です。数あるデザイン要素の中でなにが一番重要なのか、なにがカットできるか
を見極める作業といっても過言ではありません。
往々にしてお客様は「何でもかんでも入れたがる
」ものです。「これも入れて欲しい、ここがまだ空
いているからここへ入るだろう」という事はよくあ
りますね。小さい字でギッチリ埋まったチラシと
か雑誌広告ならそれもよろしいのですが、おしゃ
れな感じにしたかったら大切なのは「空白」です。空いたスペースをいかに生かすかだと考えています。
クライアントとの打ち合わせが進んでくると「イエスマン」でいったほうが楽だという思いにかられることもあります。でもそれでは「いいもの」はできない。
お客様に説明して分かっていただいたり、反面お客様に教わる場面もたくさんあります。そうやって選び抜いたアイデアをカタチにしていく、これがオムニ企画の基本スタンスです。
現在のプリプレス作業(印刷機にかける前のデザインやDTP作業の総称)はパソコンを使っていくつかのアプリケーションソフトを駆使して行われます。
ひとつの印刷物をいかにチームで効率よく作業するか、ということが大切です。チームメンバーであればだれが見ても一目で一連の作業の内容が理解でき行動できることが必要です。そのためのレシピを作ってチームで同一の作業ができるようにしています。
クオリティーを落とさないように、原稿が変更になっても変化に即応できる態勢を整えています。
印刷物の流れ |